診療内容

診療内容

 当科でお扱いする病気の種類としては脳梗塞,脳出血などの脳卒中,パーキンソン病,頭痛,アルツハイマー病,てんかん,脳炎・髄膜炎,破傷風などの感染症,筋萎縮性側索硬化症,脊髄小脳変性症などの変性疾患,多発性硬化症などの脱髄疾患,筋炎,重症筋無力症や筋ジストロフィーなどの筋疾患,末梢神経疾患,各種内科疾患に伴う神経障害まで,脳神経内科的疾患全般にわたり高度な診療を提供できるような体制となっております。病棟は約20名の脳神経内科医でグループ診療を行っています。外来は常時4~5名の医師が担当しています。外来では頭痛,しびれ,ふるえ,めまい,言葉がうまくでない,手足に力が入らないなどの症状にお困りの方に正確な診断と治療を行うことをめざしています。睡眠関連疾患については,関連する各診療部門と連携をとりながら診察を担当しております。最終的に患者様方にできるだけご満足のゆく医療を提供するため努力しております。

脳神経内科医 脳神経内科医




診療の特色

脳卒中診療
急性期脳卒中の入院患者数は全国でももっとも多い施設の一つです。
当院では脳卒中センターおよびSCUがあり,日本脳卒中学会専門医による専門チームが,MRIや超音波検査等を用いて正確な病型診断および治療を行っています。特に発症4時間30分以内の脳梗塞に対する超急性期血栓溶解療法(t-PA)は県内でも多くの症例に施行しています。
また,脳神経外科,リハビリテーション科,救急医学科のスタッフと連携し,脳卒中カンファレンスでもっとも適切な治療について検討を行っています。
このほか,(公社)日本脳卒中協会栃木県支部の支部長に竹川英宏が就任し,救急救命士や県内の医療スタッフに脳卒中治療の連携についてシミュレーション研修や公開講座を行っています。
パーキンソン病
これまでの薬物療法に加え,レボドパ持続経腸療法やレボドパ含有製剤の24時間持続皮下注療法や,脳神経外科との連携のもと,深部脳電気刺激などによる高度な医療を行っております。
睡眠医療
病棟に専用の睡眠障害患者さん用の終夜脳波検査室を持ち,睡眠医療センターと連携をはかり,睡眠時無呼吸症候群やレム睡眠行動障害を含めた睡眠障害の診断・治療に関して日本睡眠学会専門医が高度先進医療を行っています。
難病治療
筋萎縮性側索硬化症,脊髄小脳変性症,筋ジストロフィーなどの神経難病患者に対しても,開業医との連携・協力のもと,神経難病,慢性疾患患者のケアにも力を入れています。この一環としての事業として栃木県難病医療拠点病院となっています。
ギラン・バレー症候群,慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
神経免疫グループを中心として,免疫グロブリン治療や血漿交換など,高度医療を行っています。

頭痛
片頭痛に対してトリプタン,ジタン系薬剤による急性期治療,およびCGRPモノクローナル抗体による高度医療も行っています。
群発頭痛や薬物乱用性頭痛(薬剤の使用過多による頭痛)の正確な診断と効果的な治療も行っています。診断のはっきりしない頭痛,難治性の頭痛の患者様には頭痛外来受診を開設しております。東京女子医科大学清水俊彦先生も診療に加わっていただいています。
血管性うつ
脳卒中後遺症としてのうつ(活力の消失)の診断,治療を行い高い効果をあげています。
認知症
『物忘れ外来』に代表されるように、アルツハイマー型認知症、血管性認知症の診療に多くの実績があります。アルツハイマー病:各種精査によりアルツハイマー病を早期発見し、抗認知症薬による治療を行っています。抗アミロイドβ抗体薬による高度医療も行っています。
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